上質な着物が生まれ変わる!「裂き織り」は江戸時代から受け継がれたリサイクルの知恵。
母の思い出の着物、もう着ることもないけれど、捨てるにはもったいなくて……。
ちょっと待って。その着物、「裂き織り」という技法を使えば新しいアイテムに生まれ変わります。
今回は、自宅や実家に眠っている、着ることがない着物や洋服をリメイクして新たな作品へと命を吹き込む「裂き織り」の紹介です。
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「裂き織り」とは
「裂き織り」とは、使い古された着物や浴衣などの古布を緯糸(よこ糸)に、木綿や麻の糸を縦糸(たて糸)にして織り上げた織物のことです。
起源は江戸時代、東北地方で布が手に入りにくかったことから、すでに使い古された布を割いて再利用したことが始まりだといわれています。
現在も上質な布地の再利用方法でもありますが、ランダム、かつ、独特な味わいが出ることから趣味の織物として人気があります。
織り地全体じゃなくても、アクセントとして裂き織りを使うことも出来ます。
(こちらは2019年夏、伊勢丹府中店にて開催した、裂き織りの技法を使ったペンケース作りのワークショップの様子です。)
裂き織りでは、どんなものが作れるの?
コースターやランチョンマットのような小物から、ストールなどの大きなものまで、アイディア次第でなんにでも生まれ変わります。
バッグも可能ですし、ジャケットやコートのワンポイントとして活用することも出来ます。
「裂き織り」の技法を使って織り上げたものを使用して作成した「手織り服」は、Creemaにて販売しています。
裂き織りの材料になる古い着物は、どこで入手しているの?
私がいつもお世話になっているのは、東京都武蔵野市(最寄駅はJR中央線「武蔵境」)にある、「ソザイクル」というお店です。
(たくさんの良質な着物に出会えて、ここ掘れワンワンな状態。お宝の山から素材になりそうなものを選んでいきます。
ご自宅に、このような物品はございませんか?
✅子育てが終わって、もう手作りで袋物や洋服を作らないので布が余っている…
✅母の形見の着物、私はもう着ないんだけど捨てられない。だれか使ってくれる人にお譲り出来れば…
✅編み物をしなくなったので、大量の毛糸が余っている…
捨てようかどうしようか迷っているその素材、ハンドメイド作家にとっては「お宝」でもあります。
そんな素材のご縁を繋いでくれる「ソザイクル」さんをオススメします。
ソザイクルのホームページはこちらになります。
素材回収は随時ではなく日程が決まっているのでホームページをご確認ください。
素材を入手したい場合も、出展スケジュールや場所はホームページや各種SNSにてご確認くださいね。
(お店以外のイベント出展は、東京都調布市周辺が多いようです)
「裂き織り」に興味がある!裂き織りでリメイクしてほしい…
この記事を読んで、裂き織りの魅力を知ってしまったそこのアナタ!
レッスンとオーダーメイドのお知らせです。
裂き織りを教えてほしい
ダンボール織り機でも裂き織りは出来ますが、レッスンはクロバー社卓上織り機「咲きおり」を使ってレッスンを行います。
(読みは同じ「さきおり」なんですよね。若干ややこしいですがご了承くださいませ。)
手織り初心者の方は「咲きおりレッスン」を1度ご受講いただき、手織りに慣れていただいてからの裂き織りレッスンになります。
このような感じで、クロバー社卓上織り機「咲きおり」を使って織り上げていきます。
咲きおりレッスンのご予約・お問い合わせは、📩お問い合わせフォーム までお願いします。
着物をリメイクしてほしい!
オーダーメイドで裂き織りも承っております。
裂き織りでリメイクしてほしい布地を実際に拝見してから、裂き織りでのリメイクが可能かどうか判断いたします。
どのような作品に生まれ変わらせたいか、ご希望をお聞かせください。
📩お問い合わせフォーム までご連絡ください。